3級自動車整備士になるには?試験内容や勉強方法を徹底解説!
2022/06/24
自動車整備士の資格には1級、2級、3級自動車整備士や特殊整備士など様々な種類があります。
その中で3級自動車整備士は、整備士としてのスタートライン。
大学や専門学校、工業高校に通って資格を取ることもできますが、実務経験を積めば独学で資格取得を目指すことも可能です。
本記事では、3級自動車整備士を独学で目指す場合の取得方法や勉強法を解説します。
目次
3級自動車整備士ってどんな資格?
1級、2級、3級自動車整備士、特殊整備士のいずれも、国家資格です。
3級自動車整備士には「3級自動車シャシ整備士」「3級自動車ガソリン・エンジン整備士」「3級自動車ジーゼル・エンジン整備士」「3級二輪自動車整備士」の4つの種類があり、それぞれシャシ・ガソリン車・ディーゼル車・二輪自動車に特化した整備ができる資格です。
3級自動車整備士は、オイル交換やタイヤ交換、点検などの基本的な整備は行えますが、エンジンブレーキやサスペンションを分解して行う整備は、3級自動車整備士単独では行うことができません。
3級自動車整備士の資格を取得後、さらに実務経験を積むことで2級、1級の受験資格が得られ、自動車整備士としてステップアップすることができるのです。
3級自動車整備士の受験資格
3級自動車整備士の受験資格を得るにはいくつかの方法があります。
ひとつは、工業高校や大学の機械化を卒業する方法、もうひとつは整備工場などで実務経験を積む方法です。
工業高校の場合、自動車科であれば卒業と同時に受験資格を取得。
自動車科以外の工業高校又は大学の機械科の場合、卒業後に6ヶ月間の実務経験を積むことで受験資格が得られます。
工業高校や大学には通わず独学で受験する場合は、1年間の実務経験後に受験資格を取得することができます。
3級自動車整備士の試験内容
3級自動車整備士の試験には、「学科試験」と「実技試験」とがあります。
学科試験の内容
学科試験は、30問のマークシート式で試験時間は60分。
試験は以下のような内容から出題されます。
- 自動車の構造や機能、扱い方に関する基礎知識
- 自動車の点検や修理、調整に関する基礎知識
- 自動車整備用の試験機、計量器、工具などの構造や機能、扱い法に関する基礎知識
- 燃料油脂や材料等の性質・用法に関する基礎知識
- 保安基準や自動車整備に関する法規
試験は1問1点で採点され、30点中21点以上が合格ラインです。
実技試験の内容
実技試験は学科試験合格後に受験することができます。
下記のような実務の中から出題され、実技試験を行います。
- 簡単な基礎工作
- 基礎的な点検及び調整、分解や組立
- 基礎的な修理
- 自動車整備用の試験機や計量器、工具の取り扱い
3級自動車整備士試験の勉強法
実技試験については、実務経験を通して学ぶことができるため、独学での勉強する場合は、学科試験を中心に学ぶ必要があります。
ここからは学科試験の勉強法について解説します。
まずは教科書で知識を習得
独学の場合ほとんどの方が、整備経験がない又は経験が浅い状態で受験勉強に取り組むと思います。
整備に関する知識が浅い場合は、最初から過去問に手を付けるのではなく、まずは教科書や教材で基礎知識を身につけることが大切です。
3級自動車整備士試験の教科書や教材は本屋さんやオンラインショップで購入することができます。
まずは、教科書・教材を使って先述の出題項目と照らし合わせながら一つひとつ知識を身につけていきましょう。
また、多くの教科書や教材には、学科試験の出題内容や学ぶべきポイントが書かれています。
そうした内容を参考にすることで、勉強の手順やコツも学ぶことができます。
過去問で試験対策
しっかりと基礎知識を身につけたら、過去問に取りかかりましょう。
まずは試験時間通りに1回分の過去問にチャレンジし、現時点でのレベルや理解度、間違えたポイントなどを確認しておきましょう。
自分自身のレベルや理解度を確認した上で過去数年分の問題を繰り返し解くことで、時間配分や出題傾向も掴めるようになります。
また、間違えた箇所や苦手な項目をきちんと把握し、改めて教科書で復習しておくと良いでしょう。
3級自動車整備士の合格率
3級自動車整備士の合格率は50~70%です。
実は2級自動車整備士の合格率は70~90%で、合格率だけ見ると3級の方が低いことが分かります。
これは、2級自動車整備士の受験者の多くが自動車整備士専門学校の出身者なのに対し、3級自動車整備士は仕事をしながら独学で受験するケースが多いから。
3級自動車整備士の試験は、2級・1級の試験と比べて決して難易度は高くありませんが、独学で取得を目指す場合、しっかりと学習の時間を取り効率よく試験対策をすることが大切です。
まとめ
自動車整備士としてのスタートラインとなる3級自動車整備士の資格。
専門学校などで学ばず独学でも取得は目指せますが、専門知識が必要なため整備士としての基礎をきちんと学ぶことが大切です。
教科書や過去問から試験の傾向を掴んでおくことで、スムーズな資格取得が目指せますよ!
また、整備スキルや工具・器具などの扱い方、法規などは、受験に必要な実務経験1年の中でしっかりと身につけておきましょう。
ぜひご自身のキャリアに合わせた資格を取得し、整備士としてご活躍されることを祈っています。
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