整備士に年齢制限はある?社会人からの転職・未経験から自動車整備士を目指す方法
2022/03/31
現在、他の仕事に就いている人が、今からでも自動車整備士になることはできるのでしょうか。何歳までなら自動車整備士になれるのか、学校に行く必要はあるのか。
今回は、社会人から自動車整備士を目指す方法や年齢制限について解説します。
目次
自動車整備士になるのに年齢制限はある?
多くの場合、高校卒業後に整備士の専門学校や短大へ進学して自動車整備士になるため、若いうちに目指すイメージが強いです。
しかし、自動車整備士になるのに年齢制限はありません。
そのため、別の仕事に就いていた人が自動車整備士になることは可能です。
現在、自動車整備士は人手不足のため、常に人材が求められています。
専門学校または実務経験を積んで自動車整備士の資格を取得できれば、安定的に働き続けられると言えるでしょう。
自動車整備士に国家資格は必要?
自動車整備を行うには国家資格が必要です。
工場では工程ごとに作業を行うため、無資格でもできる仕事はあります。
エンジンオイルやタイヤ交換、整備士の補助、掃除などの雑務が主な仕事内容です。
未経験・無資格可の求人を出している会社もあるのですが、有資格者に比べると求人の数は減ります。
なぜなら、有資格者は全ての整備工程に携わることができるため、あえて無資格者を雇う必要性が少ないためです。
また、無資格のままでは、できる業務内容に限りがあることから、技術を身につけステップアップすることが難しくなります。
自動車整備士として働き続けるためには、国家資格の取得は必須といっても過言ではありません。
学校に通って自動車整備士を目指す
自動車整備士になるためには、社会人であっても専門学校や職業訓練校に行くことをおすすめします。
学校に通うことで、自動車整備に関する知識や技術を集中的に学べることはもちろん、2級自動車整備士の受験資格を得ることができます。
また、就職活動の手厚いサポートを受けられることも大きなメリットと言えるでしょう。
多くの学校では、社会人に対して門戸を広げています。
しかし、2年という修業期間と高い学費がネックだと思われるかもしれません。
後述する専門実践教育訓練給付金や職業訓練校を活用することで、金銭面の負担は大幅に軽減できるでしょう。
2年間という時間を捻出できれば、学校に行くことは外せない選択肢です。
自動車整備士専門学校
自動車整備士専門学校には、メーカーが直接運営している学校やバイクの整備も一緒に学べるコースなど様々あります。
学校によって強みは異なるので、自分の目指したいものがあるところを選びましょう。
しかし、専門学校のデメリットを挙げるとしたら、学費が高いことです。
一般的な2年制コースの場合だと総額250万円ほどかかります。
そこで、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金を利用しましょう。
一定条件を満たせば、専門学校に通う経済的な負担は軽くなります。
・雇用保険の加入期間が2年以上の求職者であること
・離職1年以内でかつ入学時に45歳未満である
などが条件です。
厚生労働省指定の専門実践教育訓練講座のある専門学校で受講し修了すると、費用の50%(年間上限40万円)、原則2年(最大3年)まで支給されます。
まだまだ認知度は低いですが、多くの方に知っていただきたい制度です。
詳しくは、最寄りのハローワークや専門実践教育訓練講座を実施している専門学校にお問い合わせください。
職業訓練校
専門実践教育訓練給付金の条件を満たしていなくても、自動車整備士の学校に通うことは可能です。
それは、都道府県ごとに設置されている職業訓練校で学ぶ方法です。
全ての学校ではありませんが、職業訓練校の中に自動車整備士のコースがあるところは多くあります。
自動車整備士専門学校と同じく修業期間は2年。
何よりも学費が安価であることが大きな特徴です。
また、失業保険をもらいながら通うことが可能な場合もあります(コースや条件によっては適用されないケースがあるため、ハローワークにお問い合わせください)。
ぜひ一度、検討してみてはいかがでしょうか。
無資格・未経験可の会社で働く
しかしながら2年間も学校に通う時間がなく、今すぐ働きたい方もいると思います。
働きながら資格を取得することは可能なため、無資格・未経験可の求人を出している会社に転職しましょう。
認定工場または指定工場で1年間の実務経験を積むと3級自動車整備士の受験資格が得られるので、まずは資格取得を目指します。
会社に資格取得を目指している旨を伝えておくなどして協力を得ましょう。
実技試験の対策には、職場での練習や民間の研修講座などを利用し技能を身に着けることが大事です。
資格を取得することで、仕事の幅は確実に広がります。
また、条件の良い会社へ転職することも可能になるでしょう。
よりよい条件で働くには少しでも早い挑戦を
何歳であっても自動車整備士を目指すことはできます。
実家の自動車整備工場を継ぐため、30代や40代になってから自動車整備士になる人も珍しくありません。
様々な事情から社会人を経験して、自動車整備士になる人は意外にいるものです。
しかし、自動車整備士を目指したいと思ったらなるべく早く行動に移したほうが良いでしょう。
やはり年齢が若いほど就職に有利であることに変わりはありません。
人手不足の業界とはいえ、年齢が上がると整備経験を求められることは多くなります。
自動車整備士として、より良い条件の会社で働くために少しでも早く動き出してみませんか。
まとめ
社会人でも自動車整備士になれる方法について解説しました。
自動車整備士になるのに年齢制限はありません。
社会人が自動車整備士の専門学校や職業訓練校に通う門戸は開かれています。
専門実践教育訓練給付金を利用することで金銭面の負担は軽減できます。
また、無資格・未経験可の職場に就職することで、学校へ行かず自動車整備士を目指すことも可能です。
今からでも自動車整備士になるのは遅くありません。
キャリアチェンジを考えている方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
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