女性が自動車整備士になるには?魅力やメリット、仕事内容を解説
2021/12/20
目次
-
自動車整備士の男女比は?
-
自動車整備士は女性でも活躍できる
-
女性が自動車整備士になるメリット
-
女性整備士として働く上で確認しておきたいこと
-
自動車整備士の仕事内容
-
自動車整備士になるために必要な資格は?
-
まとめ|自動車整備士を目指す女性へ
自動車整備士の男女比は?
自動車整備士という仕事には男性のイメージが強く、実際に女性の整備士がいるのかどうか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。また、車が好きで自動車整備士に興味がある方でも、力仕事や機械作業など、女性には難しいのではないかと思っているかもしれません。
一般社団法人日本自動車整備振興会連合会の調査データによると、2020年時点の女性整備士は10,258人となっています。整備士の総数のうちわずか3%となっており、残る97%を男性が占めていることになります。
しかしながら、2014年の調査では女性整備士の人数は9,527人となっており、数年で増加傾向にあります。このように、以前に比べて女性整備士が増えていることからも、女性の活躍が期待されているのです。
自動車整備士は女性でも活躍できる
デジタル化やコンピューター化、機械設備の進化や導入により、さほど体力に頼る必要がなくなりつつある自動車整備士の仕事。
体力的な負担が軽減されたことで、男性のみならず女性整備士の活躍も広がってきています。
特に、正確性の求められる細やかな作業や、丁寧なお客様対応、コミュニケーション力などは、女性ならではの特性やスキルが大きな強みになることも。
力仕事に頼る必要がなくなった今、自動車整備士の仕事は、女性の活躍が期待される職業のひとつとなっているのです。
ここからは、女性整備士ならではの魅力やメリットについて解説していきます。
女性が自動車整備士になるメリット
女性が自動車整備士になることで、男性にはないメリットや魅力があります。ここから4つのメリットを詳しくご説明します。
きめ細かい気配りができる
自動車整備の仕事は、小さなミスによる大きな事故や故障を引き起こすリスクを秘めています。
そうしたミスを防ぐためにも、女性ならではの繊細な感覚や細やかな気配りは整備士としての大きな強みです。
また、整備だけでなく、お客様への丁寧な配慮や気遣いなども信頼関係を築く上で大いに役立ちます。
丁寧な仕事ができる
細やかな気配りに加えて、ひとつひとつ丁寧に仕事を進めていくことも自動車整備士に求められる力のひとつです。
ひとつのミスによる大きな危険を招かないためにも、見落としがないか整備不良がないかをひとつひとつ確認する丁寧さや仕事の正確性は、自動車整備士において大きなメリットと言えます。
お客様とのコミュニケーション
自動車整備の仕事には、修理や整備だけでなく、ヒアリング力や分かりやすい説明など、丁寧な対応と適切なコミュニケーション力も求められます。
特に、故障などで不安を抱えていらっしゃるお客様や女性のお客様の場合、女性整備士が対応することで、安心感や親近感を持ってもらえるというケースも少なくありません。
お客様に寄り添った丁寧なコミュニケーションにより、信頼関係も築きやすくなるのです。
細部のパーツにも手が届く
自動車整備は力仕事もある一方、細やかなパーツを扱う繊細な作業も多い仕事です。
時には男性の手や指では行き届きにくい箇所でも、女性の手指であれば行き届くということも少なくありません。
男性整備士の苦手な部分を補う立場としても、女性整備士の活躍は期待できます。
女性整備士として働く上で確認しておきたいこと
整備士になる女性は増えてきているとはいえ、整備士の大半を占めているのは男性です。
就職先や転職先を選ぶ際には、職場環境について確認しておく必要があります。
ここでは、女性整備士として働く前のチェックポイントをご紹介します。
女性整備士が働きやすい環境が整っているか
女性の自動車整備士は、近年少しずつ増えているとは言え、まだまだ男性社会ですので、女性のための設備・環境が整っていないことがあります。就職を決める前に、以下の点を確認しましょう。
- 女性の雇用経験があるか?
- 女性雇用のための福祉厚生制度などが整っているか?
- 女性の腕力のなさをサポートしてくれる機材や道具などが整備されているか?
- 女性用の更衣室・トイレ・制服などがきちんと用意されているか?
- 自分自身が、男性が大多数の中で働くことに抵抗はないか?
特に、産休・育休・復帰後の時短措置など、女性をサポートするための雇用制度が整っているか否かしっかり確認しておきましょう。
自動車整備士になるにあたり、その職場が自分にあっている職場かどうかきちんと確認することが大切です。
自動車整備士の仕事内容
自動車整備士と聞くと、「自動車を修理する人」をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、整備士の仕事は決して修理だけではありません。
自動車整備士の仕事は、主に「点検整備」「分解整備」「板金・塗装」の3つに分類されます。
- 点検整備:パーツの劣化や自動車の安全性を確認し、メンテナンスを行う仕事
- 分解整備:事故による損傷や故障の原因解明のためにパーツを分解して整備を行う仕事
- 板金・塗装:キズやへこみの修復や、ボディの下地、磨き処理などを行う仕事
職場や企業規模にもよりますが、上記以外にも、急に動かなくなった自動車を修理する緊急整備やお客様対応など様々な業務内容が含まれます。
自動車整備士の仕事は、技術力はもちろん柔軟な対応力やコミュニケーション力なども求められるのです。
自動車整備士の詳しい仕事内容については「自動車整備士は資格が必要?資格の種類・取り方・仕事を徹底解説!」でもご紹介しています。
自動車整備士になるために必要な資格は?
自動車整備士になるには、自動車の整備・点検・修理などに関する専門的な知識・技術に基づく国家資格が必要です。
具体的には下記の資格があり、国が求める学科試験および実技試験に合格する必要があります。
- 3級自動車整備士:各装置の基本的な整備ができる
- 2級自動車整備士:自動車の一般的な整備ができる
- 1級自動車整備士:自動車の全般的かつ高度な整備ができる
- 特殊自動車整備士:特定の分野において専門的な知識と技術を持っている
まとめ|自動車整備士を目指す女性へ
まだまだ男性比率が高い自動車整備士の職場ですが、女性整備士も徐々に増加傾向にあり、その活躍を充分に見込まれる業界です。女性ならではの細かな気配り・丁寧さ・コミュニケーション力などのスキルを発揮するメリットも数多くあります。
また、自動車整備士全体の数が不足しているということからも、その需要が高いといえます。
自動車整備士には男性のイメージがつきものですが、車が好きな方や興味がある方は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。
株式会社ダウインでは、自動車整備士に関わるさまざまなお仕事を紹介しています。ご自身の資格やキャリア、ご希望に合わせた働き方をご提案させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。